民家再生
主テーマ:中心市街地における
民家再生
研究期間:2000~
研究チーム :中園・山本(助教)
研究概要
古民家と呼ばれる戦前に建てられた民家の多くは、地元の100年ものの木を切り出し、継ぎ手・仕口による伝統構法により建てられ、100年経つ現在でも美しい街並みを形成しています。しかし、100年の間に設備の老朽化や住む人の年齢・家族構成といったライフスタイルの変化が生じるため、建築後50年でリフォームをすることが、その後また50年住み続けていく住まいを作る上で大切なことです。
山と家づくりの循環システム
本研究では上記のような理念の元、民家を再生・活用するための方法として、「長期借家契約方式による民家再生システム」を提案するとともに、社会実験を行い、提案システムの有効性を検証しています。
リフォームの手順
2008 街なかの伝統民家を再利用した地域福祉施設の使われ方
提案システムである定期借家方式を適用して再生された、街なかのデイサービス施設「さんコープ 河村邸」を対象に、改修内容・空間構成と使われ方の関係に視点を置き、地域福祉施設としての空間機能評価を行い、改修計画・設計の妥当性の検証と、定期借家方式による伝統民家の再生可能性と課題に関し考察を行いました。
縁側での歩行訓練 機能訓練室でゲーム 縁側でひなたぼっこ
2007 定期借家方式により再生された伝統民家の改修手順の検証
提案システムの社会実験として山口市中心市街地に立地する空き家となった伝統民家を、「定期借家方式による民家再生システム」を適用して改修を行いました。2007年4月から、地域密着型の福祉施設「さんコープ 河村邸」として活用されています。
改修後、提案した方式による契約条項、実測・診断結果、改修計画・設計内容、改修コスト及び施工結果について分析を行い、改修手順の有効性の検証を行うとともに、今後の社会的実践と普及に向けての課題について考察を行いました。
アプローチ ダイニング 廊下
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