子育て支援

 

主テーマ:既存ストックを活用した

       子育て支援施設整備

研究期間:2006~

研究チーム:中園・山本(助教)

       伊藤(B4)・森川(B4)

研究概要

近年の少子化・核家族化の伸展や女性の社会進出による家族形態の変化、また地域での人間関係の希薄化が進んでおり、子育て中の母親が子育てや育児について気楽に相談できる相手や仲間が身近にいない等、家庭や地域における子育て支援機能の低下が問題となっています。このような状況を改善すべく、国や地方自治体を中心に、地域や社会全体で子育て・親育てを支援することにより身近な場所で安心して子育てが出来る地域社会の構築が推進されています。

厚生労働省は2002年から「つどいの広場」事業を開始し、「密室育児」を防ぎ、地域での子育て中の親子の交流、集いの場として既存の福祉施設・公共施設、空き店舗・空き教室等の利用を促しています。

本研究では、既存建物を子育て支援施設に転用した事例の調査を行い、今後地域密着型の子育て支援施設を展開していく上で、既存の伝統民家を活用する効果と課題を明らかにすることを目的としています。

 

2006 農家住宅を活用した地域密着型子育て支援施設の事例調査

山口市嘉川の農家住宅を子育て支援施設に活用した「嘉川子ども館しゅっぽっぽ」を対象に、使われ方調査を実施しました。田の字型平面が親子の遊び場として広々と活用されており、中庭は砂場や夏はプールで遊ぶ場面も見られました。住宅の子育て支援施設への転用は、台所や浴室・トイレがそのまま使用できるため、大規模な改修を行うことなく、建具の撤去による空間の拡張で施設が整備できる点にメリットがあります。

 

  
              山口市嘉川「嘉川子ども館しゅっぽっぽ」

 

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